【京都マラソン完走記】みんなでフィニッシュへ!

こんにちは、京都マラソン2017ランニングアドバイザーの松井祥文です。

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京都マラソン2017の当日、私も約17,000人のランナーとともに西京極総合運動公園のスタート地点から平安神宮前のフィニッシュ地点を目指し走り抜きました。
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今回は6時間の制限時間内完走を目指すランナーの皆さんをサポートしながらフィニッシュを目指そうと、全てのランナーがスタート地点を通過してから走り出しました。

6時間のペースランナーは私より前方にいました。前半は平均7分30秒、後半は8分0秒前後と、脚の疲労度も考慮し上手くペース配分しながら多くのランナーを導いていました。
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私は各関門を少しでも多くのランナーがクリアできるよう、関門の閉鎖時間や関門間で必要な区間ペースを記した表を持参して、ランナーの皆さんへ励ましとペースアドバイスを行っていきました。
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最後尾スタートなので第1関門の嵐山までは混雑もなく、背後からランナーの様子を確認しながら走りました。
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しかし、コース横を見るとトイレにランナーが列をなしています。多くの人はトイレの後、ペースアップして私を追い抜いていきましたが、5km地点を過ぎ第1関門まであと1km地点のトイレでもまだ列ができています。

「関門閉鎖まで、あと1km、8分で閉まりますよ!」と周りに大きな声を発しランナーを急かせます。私もやや焦りながら第1関門閉鎖の数秒前に滑りこみました。

残念ながら関門を通過できないランナーは関門があとどれくらい先にあるか、またどれくらいのペースでいかないとクリアできないかが分かっていない人が少なからずいることに気付きました。この後もしっかりしたタイムとペースをアドバイスしないと、と責任感が重くのしかかってきました。
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その後も関門毎に「私は次の関門を30秒程前にクリアできるペースで走っていますので、私より前なら焦らず全然OKですよ!」と声を掛けるようにしました。さらに各関門の2km前、1km前、500m前の地点では、立ち止まったりもしながら、「あと〇分、1km8分00秒のペースを維持しましょう!」と繰り返しました。

何とか関門をクリアしたランナーは、そこで一息ついてしばらく歩いて休みますが、次の関門時間を考えると設定ペースで再び走り出さないといけません。このため、第5関門(下鴨中通北山(復路))までは、ぎりぎりクリアしたものの、次の関門に間に合わなかった、というランナーが多かったようです。

しかし、第6関門の32.1km地点(荒神橋西詰北)をクリアすればフィニッシュまでのイメージが見えてきます。第7関門の34.9km地点(京都市役所前北)を過ぎれば設定ペースが8分51秒にやや落ちます。このため、33km地点となる丸太町通では、「市役所まで、あと少し!」と繰り返し、少しでも多くのランナーを励まして最難関の市役所前まで導けたと思います。

市役所を過ぎれば、フィニッシュを含めて関門はあと2つ。ここからは、「絶対完走する!」という強い気持ちがより重要になってきます。
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今出川通の最後の上りを終え、折り返しを過ぎれば、あとは緩やかな下りがフィニッシュまで続きます。周りのランナーの「少しでも前へ前へ」という気持ちが表情にも、脚の動きにも現れ、私も同じ気持ちでフィニッシュを目指します。
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ラスト1km、500mと最後の声掛けをし、フィニッシュゲートが見えた時には、いつもと違う達成感、責任を成し遂げた解放感がこみ上げてきました。

私は5時間59分49秒でフィニッシュ!振り返るとあと何名かのランナーがフィニッシュゲートに見事に駆け込んでいました。
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京都マラソン2017は、天候に恵まれ、多くのランナーやボランティアの皆さんと素晴らしい時間を共有することができ、私にとって大変思い出深いレースになりました。

完走されたランナーの皆さん、大変おめでとうございました! 
残念ながら関門をクリアできなかったランナーの皆さん、次回は絶対完走しましょう!

京都マラソン2017、ありがとうございました。
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