フルマラソンに挑戦している市民ランナーの皆さんは、自分のフォーム改善や走力アップのための練習法に関心を持っているかと思いますが、トップアスリートから学べる事もいろいろとあります。今年はオリンピックイヤー。TV観戦でチェックすべきポイントを挙げてみます。
100mや200mの短距離では、超筋肉質なスプリンターの柔らかい動きを参考にしましょう。ハイスピードの中でも顔や上半身が脱力できている選手はゴールラインまでスピードを維持できています。5000m、10000mの長距離では、選手のスマートな均整の取れたカラダを観察。スラッと伸びた脚は真似できませんが(笑)、無駄な肉のない上半身、膝から上のしっかりとした太ももとお尻、それに比べて膝から下の細さを見れば、長距離走ではどこの筋肉を強化すべきかがわかります。競歩では、脚の回転数、ピッチに注目。跳ねられない、走れないというルールのもと、いかにペースを維持し耐久レースに打ち勝っていくか、ピッチの重要性が理解できます。
フルマラソンでは、TVカメラの横からの映像でフォームの勉強。股関節の広がり方、足の着地点、後ろ足の踵のお尻までの巻き込み方をしっかり見ましょう。これらの部位が大変ダイナミックに動いていますが、リラックスしていて全くギクシャクしておらず、連動した動きとして見えるはずです。
これらトップアスリートの部分部分までの動きを、市民ランナーが、長い距離で真似することは決してできませんが、「ウインドスプリント」と言われる、100m程の距離を短距離走に近いスピードで数本繰り返すトレーニングを行う際などでは活用できることでしょう。是非、TVで見た映像を基に、全く力まずに走るイメージを頭に描きながら実践してみましょう。